病院リネンサプライ 順天堂大学医学部附属静岡病院様

1967年、町立伊豆長岡病院を譲り受け、順天堂医学部附属病院として発足した順天堂大学医学部附属静岡病院様。
地域のニーズを受けて病棟建設と増床が行われ、577床(※)を擁する静岡県東部で最大規模の病院となりました。
(※)2018.9.21時点

順天堂大学医学部附属静岡病院様の写真

病を得て入院するという非日常を快適に。40年間の安定供給・高品質という信頼

ヤマシタに感じているメリット

  • 極めて低い返品率で提供される高い品質
  • 欠品ゼロという安定供給の実績
  • 災害時の対応を見越した供給体制
  • 返品率とは…総納品数のうち、品質不良により交換した枚数の割合
  • 欠品とは…本来納品するべき枚数を納品できない状態のこと

ヤマシタは40年以上前からリネンサプライの取引をさせていただいています。時代も病院の規模も大きく移り変わるなかでも変わることなく続いたリネンの供給や品質、評価などを三橋直樹院長(取材当時)、落合事務部長(取材当時)、尾﨑地域医療連携室課長にお聞きしました。
(聞き手:ヤマシタ代表取締役社長 山下和洋)

高品質なものを40年間。院長が身をもって実感したリネンサプライ

三橋院長(取材当時)

山下:順天堂医学部附属病院静岡様とは40年以上にわたるお取引をいただいています。継続してご契約いただいている理由について、お話を伺えたらと思います。

三橋院長(取材当時/以下、三橋氏):
リネンの仕上がりが丁寧で非常に綺麗であることです。品質に問題があるものがほとんどなく、万が一問題があったとしてもすぐに対応していただけることが非常にありがたく、ずっと変わらずにお願いしている次第です。実は私も、病院周辺にある職員宿舎ではヤマシタのリネンを使っているんです。ですから質の高さについては、身をもって知っていますよ。院長が患者さん向けの食事を食べて量や味を確認することを「検食」といいますが、それにならって言うなら「検リネン」ですね。

山下:まさか院長自らが。そうおっしゃっていただけるのは光栄です。評価といえば、順天堂医学部附属静岡病院様では日本医療機能評価機構の「病院機能評価」という認定を受けられていますよね。「良質な医療の実践」「患者中心の医療の推進」など多岐にわたる項目でほとんどA評価を取得されていますが、リネンもこうした評価に貢献できる部分はあるでしょうか。

三橋氏:常時500人以上の入院患者さんに快適な療養環境を提供するという病院の義務は、私たちも常に意識しています。それでも機能評価を通して、自分たちではなかなか気がつかないことを指摘していただけたりするので、大切な機会と位置づけています。リネンは医療の質に大きく関わってきますから、重要な部分なんですよ。

欠品なし、極めて低い返品率が実現する、快適な療養環境の提供

落合事務部長(取材当時)

山下:品質へのご評価、ありがとうございます。安定供給についてはいかがでしょうか。

落合事務部長(取材当時/以下、落合氏):高品質であることはもちろんですが、これまで長くお付き合いをさせていただいているなかで欠品したという話は一度も聞いておりません。入院という非日常を強いられている患者さんが、いかに気持ちよく過ごしていただけるか。私たちは常に快適な療養環境を提供できるよう心を砕いているわけですが、そのなかで御社の清潔なシーツや寝具が安定して届けられることは、とても重要だと考えています。

山下:嬉しいお言葉をありがとうございます。たとえば御社が抱えている課題に対して、適切に提案できているような部分はあるでしょうか。

落合氏:はい。現場からは「要望に対して迅速に対応してもらえる」と聞いています。あとはやはり、返品率の低さですね。

尾﨑地域医療連携室課長(以下、尾﨑氏):
はい、静岡県内で当院と同等レベルの病院におけるリネンの返品率を下回る低い返品率を維持していただいているうえ、仮に返品した場合でも新品を持って来ていただけるなど、対応には非常に感謝しております。過去には落ちにくいシミについて原因究明をして洗剤を変えていただくなど、丁寧かつ迅速な対応もしていただきました。

また、少し論点はずれるかもしれませんが、今は深刻な人手不足です。これまで以上に効率が求められるなか、返品が多くては業務にそれだけ負担がかかります。その点から見てもありがたいなと思いますね。

激甚(げきじん)災害に備え、工場や自社ルートに縛られない供給を想定

山下:静岡といえば古くから東海沖地震の可能性が叫ばれ、三橋院長も災害時の事業継続については意識されていると聞きました。避難や安否確認の訓練も行われているそうですが、BCP(事業継続計画)についてはいかがお考えですか。

三橋氏:災害は起こらないで欲しいものですが、水や食料、医薬品などはもしもの備えを怠ってはいけません。ヤマシタは災害時の事業継続についてもきちんと体制を整えていると聞いているので当院としても安心です。

山下:はい、ヤマシタグループで6拠点8工場を抱えおり、基本はこのなかで対応する想定でいます。万が一、この6拠点
8工場で対応できないレベルの災害が起きた場合でも加盟している日本病院寝具協会経由で、他の協会員の協力をあおぐ形で供給する見通しです。

尾﨑氏:激甚(げきじん)な災害が起きた際は、道路が分断されるなど予測もつかない事態に陥ることもあるでしょう。そうした場合の供給体制については、営業の方にもよくご相談しています。病院用のリネンは特殊ですからね。

山下:はい、原則はホテル向けと病院向けのリネンは感染管理の問題から別にする必要があります。ヤマシタでは静岡県島田市のほか、神奈川県と栃木県に病院用リネンの工場があります。こちらから供給させていただく想定でおります。

山下:静岡県東部で最大の病院ということで、この地域の医療の展望も見通しておられると思いますが、今後についてはいかがですか。

三橋氏:人口が次第に減少する一方で、高齢化にともない入院患者さんは増え続けるでしょう。当院も十分、地域医療に貢献していけると考えています。ですから今後もリネンを適正価格で安定的に供給していただくことは重要です。私からも、ぜひお願いしたく思います。

写真左から
ヤマシタ:山下
順天堂大学医学部附属静岡病院:三橋院長(取材当時)、落合事務部長(取材当時)、尾﨑地域医療連携室課長