ヤマシタの環境への取り組みについてご紹介します。
ヤマシタが提供する「使いたいときに借り、使わなくなったら返して、洗浄・修理して再利用する」レンタルサービスの仕組みそのものが、環境負荷を減らし地球にやさしいビジネスであると考えます。さらなる環境対策として、リネンサプライの工場や福祉用具レンタルの衛生管理センターでは、地球の環境負荷を最小にするためにさまざまな活動をしています。
洗濯工程には、温水製造や乾燥の熱源創出など多くのエネルギーが必要となります。これらのエネルギーの元となる燃料から排出される温暖化ガス(CO2)を低減するために、「エネルギーの使用効率の向上」と「燃料の転換」に取り組んでいます。
「エネルギーの使用効率の向上」については廃温水の熱回収や、廃棄していたフラッシュ蒸気の回収を行うだけではなく、燃焼ガスを乾燥機の熱源として使用するなど、常に最先端技術を導入しエネルギー効率の向上に努めています。「燃料の転換」については蒸気ボイラーの燃料を従来の重油からLNG(液化天然ガス)に変えることにより、燃焼ガスに含まれる温暖化ガス(CO2)の低減を進めています。
最新鋭設備の千葉工場では、ほとんどの熱源の燃料がLNG(液化天然ガス)化されており、上記の燃焼ガスによる乾燥と組み合わせ大きな効果を出しています。同工場ではその他エネルギー効率の向上のため、排気ガスの熱交換システムや省エネルギーと作業環境改善の両立など、環境を配慮したシステムへの挑戦を行っています。
洗濯排水など工場内の生産活動で発生したすべての「排水」は場内の排水処理設備にてろ過、中和、生物処理されており、定期的な水質チェックなどで常に基準値内に管理され排出されています。
洗濯に使用する水は主に地下水を利用します。地域の取水量管理基準を満たすだけではなく、きれいな排水の再利用など地下水使用量の削減にも取り組んでいます。御殿場工場では冷たい地下水を作業場の冷房に直接使用して、エアコンの電気使用量を削減しています。さらに冷房に使った後の温かくなった地下水を洗濯水として使用することで、本来洗濯水の温度を昇温させるために必要なエネルギーを節約できています。また、一部の工場ではすべての照明のLED化を実施し、使用電力量削減と長寿命化による廃棄物削減に貢献しています。
レンタル契約が終了し、返却された福祉用具の洗浄・消毒に「電解水」を使用しています。水と塩を電気分解することで酸性水とアルカリ性水の2つに分離されます。アルカリ性水を清拭(汚れ落とし)に、酸性水を消毒に使用しています。一般的な洗剤も補助的に使用しますが、洗浄消毒工程の大半は、電解水を用いています。
材料が水と塩だけなので化学的に生成された洗剤・消毒剤に比べ、作業者に対しても、排水後の環境に対しても負荷が限りなく少ない作業プロセスとなっています。また、洗浄消毒後の福祉用具をレンタルされるご利用者にとっても、より安心できる洗浄消毒方法であると考えています。
マットレスなどの消毒にはオゾン(O3)を用います。具体的には、密閉した消毒室内にオゾンガス発生装置によってオゾンを充満させ、一定時間放置することによって消毒を行います。消毒完了後、待機中に放出されたオゾンはすぐに分解され酸素(O2)に変わるため、大気汚染の心配がありません。優れた消毒効果を発揮します。安全で確実な消毒方法として医療機関や消防、飲食業界でも活用されている消毒方法です。