「正しく生きる、豊かに生きる」の企業理念のもと、
日本を支える事業を展開する代表取締役社長 山下和洋の想いをご紹介します。
ヤマシタのサイトにアクセスいただき、ありがとうございます。
当社の企業理念は「正しく生きる、豊かに生きる」です。この企業理念は、当社の変わらぬ「軸」であり、我々が体現し続けるものです。時代によって社会構造や価値観は変化し続けるからこそ、我々は「正しさとは何か」「豊かさとは何か」を追求する姿勢を持ちながら生きたい、という想いが込められています。
当社は元来静岡発祥のリネンサプライ会社であり、長年老舗としてお取引頂いているお客様、メーカー様のおかげで今まで事業を営んで参りました。企業成長の中で、今後の日本社会を支えるような事業に参画したいという想いから、福祉用具レンタル事業にも展開しました。現在日本は、莫大な赤字国債の増加から歳入と歳出の基本財政収支が崩れています。その中で喫緊の課題として挙げられるのが、社会保障費の適正化と効率化です。我々はこの課題解決を担う重要な要素が、介護用品レンタルサービスであると確信しています。
介護用品レンタルから日本の超高齢社会を、リネンサプライから日本の医療・観光拠点を支援します。両事業ともにレンタル・ストック型ビジネスモデルなので、お客様からの信頼を積み上げられる社員に選ばれ、その社員が増えていくことで、事業拡大できると考えています。よって、「お客様と社員から最も選ばれる企業になる」ことが、当社の経営方針であります。
我々は、企業理念「正しく生きる、豊かに生きる」を基に創業以来60年以上、社会貢献してきたと自負しております。日本の未来をより豊かにする為、邁進していきますので、今後ともヤマシタへの一層のご理解、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
「生成AIによるグローバルでの同時多発的な変化は、企業経営や業務のあるべき姿だけでなく、活躍し続ける人財像そのものを根本から変えつつあります。当社はこの世界的トレンドにいち早く適応するため、新しいテクノロジーと、それを現場に浸透できる人財の採用を積極的に進め、介護用品レンタルやリネンサプライといった伝統的な労働集約型産業をモダンにアップデートしています。
我々が今後、既存事業の連続成長に留まらず、非連続成長できると考えている理由は2つあります。1つ目は、B2C・B2Bに限らず、営業・SCM(生産・物流)・バックオフィスの全領域で、伝統産業をモダン化できる組織ケイパビリティを当社は保有していること。
2つ目は、生成AIの到来により、オペレーション難易度が高いことから敬遠されがちな労働集約型産業が、組織の多層化をしなくても事業マネジメントできるようになったことです。
逆に、生成AIの登場によって、かつて効率的に非連続成長できると考えられていたIT産業こそ、人の介在を必要としない領域が急速に増え、ディスラプト(破壊)されるリスクが高まっています。この状況はむしろ、積み上げていかざるを得ない労働集約型産業にこそ、大きなチャンスがあることを示しています。AIが事業運営上必要な事務作業や情報処理を自動的に担うことで、社員は“人間にしかできない仕事”に集中し、生産性と付加価値を継続的に高められます。さらに、人間とAIが協働することでマネジメントの階層やコストを最小化し、現場・中間マネジャー・経営陣がリアルタイムに連動しながら、顧客ニーズの変化を迅速に組織と社員へ反映できる企業体へ進化できます。
私たちは生成AIなどのDigital領域と、ロボティクスなどのPhysical領域を組み合わせ、人の価値を最大限に引き出せる組織づくりをすることで、事業の進化を加速させていきます。
私は、物心ついた時から、創業者である祖父、2代目社長である父から「お前は将来この会社の社長になれ」と言われ続けて育ちました。
幼心にも私はその期待に応えたいと思いました。小学校低学年では、夏休みの自由研究で当社のリネンサプライ工場をテーマにした事で、父から内容の監修を受け本格的なレポートになりました。小学校の卒業論文では、まだ施行されていない介護保険制度をテーマに研究しました。
私が25歳の時、父が交通事故で急逝し、社長就任が決まりました。経営未経験の私が社長に就任し、すぐに痛感したのが資本主義経済の厳しさです。当時のヤマシタは、会社の経営状態も悪化しているなか、経営未経験の3代目が社長に就任したという状況で、他社からはリーズナブルに買収ができそうだと見られていたと思います。実際、同業他社や業界外の大企業からも買収提案や会食依頼が数多く来ていました。
そのような経験から、私は経営者になるということは、未上場・上場、年齢、経験などは関係なく、お客様や社員などステークホルダーの皆さまに選ばれるかどうか、という無差別級の戦いに挑むことであると思いました。その上で、将来のVUCA時代を見通すと、更なる競争の激化が予想されるため、ヤマシタの2013年の規模感から考えても、さらなる規模の拡大を目指せる人でないと経営者になってはいけないと感じました。
その規模の拡大を目指す決意として掲げたのが、2050年までに売上高1兆円という目標です。人生をかけて挑む目標を決意するには、それにふさわしいタイミングがあります。私の場合、それは交通事故による父の急逝で延期になってしまった弟の結婚式が行われるはずだった日の夜、弟と一緒に飲んでいた時でした。父を失った喪失感に浸る間もなく会社を継ぎ、規模の拡大を目指さなければならないという責任感を強く感じる中で、弟にとって特別な日になるはずだった日に、私自身もその決意を言葉にしたいと思い、私はその時飲んでいたボトルに「1兆円を目指す」と書き込んだのです。
売上高1兆円の会社とは、もしその会社がなくなったら他社のサービスではお客様や社員の皆様が物足りなくなったり、困ったりするくらい「No.1の価値」を提供し続けている会社だと考えています。ヤマシタは今後も、No.1の価値を提供できる領域がどこか見定めながら、新たな価値を提供し続ける会社を目指します。そして、それが「正しく生きる、豊かに生きる」という企業理念を体現することであると考えています。
トップである私自身が率先して成長を続けながら全社員と共に、世界のより多くの人が今よりも自己実現できる未来社会を創って参ります。
代表取締役社長